コンテナとは~夏はめっちゃ暑い~
多くの貨物は下記の写真のような箱:コンテナに積み込まれ、積み木のように船積みされて海外へ送り出されていきます。この記事では、コンテナの概要について書いていきます。
国際輸送に用いられるコンテナは、様々な種類がありますがメインは写真のようなドライコンテナという、外観がスチール製のコンテナです。
ドライコンテナの大きさは下記の通りです。(外寸)
20FTコンテナが6m位、40FTコンテナが12m位で高さは2.6m程です。
40FTで背高コンテナと呼ばれるものは高さが2.9m位あります。
壁面はスチール製のものが主流ですが、床面は木製(合板)が主流です。
ドライコンテナは本当に貨物を詰めるだけの箱なので、中に照明や冷房もなく、扉を閉めると真っ暗になります。
コンテナは一般的には船会社が保有しており、貨物を輸出する場合は輸出者の代わりにフォワーダー等の物流会社がBOOKING(予約のようなものです)して、コンテナを借ります。
世界中の海を航海しているコンテナは、いつの間にか天井や壁が海水で錆びて小さな穴が。。。なんてこともあり得ます。
穴が開いたまま航海に出てしまうと、大切な貨物が雨水や海水まみれになってしまうので、輸出貨物の積込現場ではコンテナの中に作業者の方が1名入って扉を閉めてもらい、真っ暗なな中で穴が開いていないか(光漏れがないか)チェックしています。
コンテナの中ですが、夏場は本当に暑いです。私も何度もコンテナチェック立ち会わせて頂きましたがサウナ以上の体感、かつ換気機能なく、前荷や壁面の塗料の匂いがきついときもあるので、くらくらする人もいると思います。
炎天下に置いたままだと70~80℃位まで上昇すると聞いたこともあります。
私は光漏れ発生などの有事の際に事務方として立ち会っていましたが、作業員の方はコンテナチェックの後に、貨物を積み込み・貨物を固定する養生したりと酷暑の中で作業されています。。。
あとは、コンテナの扉はすごく硬くて、硬いものだと男性二人でやっと開けれるくらい
大変な時もあります。。。
既に国際規格で標準化され、世界中に流通しているコンテナですが、
物流現場では暑さ、穴あき、扉が固いなどなど色々な問題が大なり小なり日々発生しています。
色々と働き方改革等が昨今流行っており、IT化や自動化が言われていますが、物流現場
はまだまだな状況なのではと思います。